アカムシの解剖に反対した生徒に教師が暴言・嫌がらせ!
抗議と実習の廃止を求める声を!!
2012年12月、愛知県立時習館高等学校の理科の教師たちが、「生きたアカムシ(ユスリカの幼虫)の頭をちぎり取り、染色体の観察をするという実習」の授業おいて、以下のような生徒たちへの暴言や嫌がらせといった問題行為を行ったという内部告発がJAVAにありました。<問題行為・その1> 「あんたの親、変わってる」 暴言繰り返す
女子生徒の1人が、「生き物を殺したくない」「かわいそう」という気持ちから勇気を出して実習には参加しなかった。担当教諭はそのことで女子生徒を クラスメイト全員の前で「なんで(実習を)やってないの?」と何度もとがめ、そのたびに、その女子生徒が「かわいそうだから」と答えると、「え~!かわい そう?!こんなものが?」と言ったり、「じゃあ、あんた牛も豚も食べられないねー。」と解剖とは関係のないことまで持ち出して、生徒の生き物に対する思い やりの心を否定する暴言を繰り返した。
あげ句に「親から絶対に(生き物を殺すようなことは)やってはいけないと言われている」と説明したことに対し、「へえ~変わった親だねえ」とうすら笑いを浮かべながら、生徒の母親の人格をも否定する暴言まで発した。女子生徒は傷つき、学校を早退した。
彼女はそのときの気持ちを次のように語っている。
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理由は「かわいそうだから」と言っているのに何度言ってもまた同じことを聞かれ、同じ返事をさせられて辛くて泣けてきた。
先生は「親が変わっている」という発言も嫌というほど繰り返して、そのたびにうすら笑いを浮かべていた。「あんたの親ってバッカじゃないの?」と言われているようだった。
先生はとにかく会話を長引かせてイヤミを言い続け、私を傷つけた。そのあとどうにも授業を受けられそうになかったから早退した。
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<問題行為・その2> 嫌がる生徒の前で、ムシの頭をちぎり続ける
<その1>とは別のクラスでも、やはりアカムシをかわいそうに思い拒否した生徒も少なくなかった。
これに対して担当教諭は何も言わず、生徒たちの意思を尊重するのかと思いきや、「拒否した生徒の分」として、あえて残ったアカムシの頭をちぎり取り続け、拒否した生徒たちはムシが殺されるのを見なければならなかった。
JAVAでは、「重大な人権侵害」「体罰に匹敵する卑劣で残酷な行為」として、校長に対し強く抗議し、問題行為を行った教師たちに対する厳正な対処 と再発防止、そして問題の根幹であり、多くの生徒を傷つける生き物を使った実習の廃止を要望する文書を提出しました。また、教育委員会にも通報し、徹底指 導を求める文書提出しました。
このアカムシを使った実習では、生物室の実験台に無数のアカムシが入れられた容器から取り出し、一人一人が解剖を行います。
失敗しては別の虫を使う ので、平均すると1人が4~5匹、クラス全体ではおよそ200匹が殺され、1学年(8クラス)では、1600匹ものアカムシが犠牲になります。
このままでは、毎年毎年、数え切れない生き物が殺されるばかりか、さらに多くの生徒たちの心も傷つけていくことになります。
今回、生き物の命を大切にする気持ちで実習を拒否した生徒たちの勇気に報い、彼らを支持するために、学校側の対応に対して、「嫌がっている生徒に、 解剖を強制するなんて教育とは言えない!」「生き物の命を大切にし、生徒たちの“殺したくない”という優しい気持ちを、なぜ学校が尊重してあげられないの か」などの抗議をお願いします。
また、これ以上、生き物の命や生徒たちの心を犠牲にしないために、アカムシの解剖をはじめ、生き物を犠牲にする授業を廃止するよう、学校に対し要望してください。
【抗議・要望先】
愛知県立時習館高等学校
学校長 林 誉樹
〒441-8064 愛知県豊橋市富本町
TEL:0532-45-3171
FAX:0532-47-7544
Eメール:kla-adm@jishukan-h.aichi-c.ed.jp (ネットワーク担当者のアドレス)
愛知県立時習館高等学校
学校長 林 誉樹
〒441-8064 愛知県豊橋市富本町
TEL:0532-45-3171
FAX:0532-47-7544
Eメール:kla-adm@jishukan-h.aichi-c.ed.jp (ネットワーク担当者のアドレス)
1 件のコメント:
この記事を読ませていただき、校長にこのメールを送りました。
「ある生徒が、アカムシの解剖実習をやりたくないと伝えたところ、教師が無神経な態度をとったという報告を受けました。
同じ年頃の子供がいる親として、大変、残念です。
私の娘はアメリカでもトップ5にはいる特殊なカリキュラム(高校卒業時には大学2年分の単位をとれるという公立学校)に通う高校生です。
私の娘もカエルの解剖実習の際、実験のために殺されたカエルを使うことについて疑問を抱き、校長に手紙を書きました。
校長は、ある分野のリサーチにおいて学会でも有名な教育者ですが、実際の生き物を使うメリットとデメリットについて書かれた本を自分のお金で購入して、
読んだあとは娘に読むようにとプレゼントし、もう1冊は学校の図書館に寄付しました。
すぐに生物学の教師たちや副校長などを集めてミーティングを開き、真剣に、この実験を続けるべきかを検討してくれました。
親の私としては、来年からこの実習が続けられるか、続けられないか、どちらの結果になろうとも、その取り組み姿勢に脱帽するばかりです。
今年に関しては、実習中、娘とほかにやりたくない生徒たちのために別の教室が設けられ、その少数の生徒たちはコンピューターで同じことを学びました。
このような姿勢が、あなたの学校にはないことが、とても残念です。
命は尊いものという教育は、あなたの学校にはないのでしょうか。
生徒であっても、人権があるという姿勢を、教師の方達はお持ちでないのでしょうか。
平和な世界を築く為の未来を担ぐ若者たちに、どのような教育が必要だとお考えなのでしょうか。
実験を言われたまま疑問なく、面白がってやる生徒たちこそが、将来の日本にとって必要なのでしょうか。
日本の未来のためにも、考えていただけると幸いです。
ありがとうございます。」
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